バンテスト魔法書の保持者
ハンラルト国の王子はない。


リオウは‥‥‥‥わかんない。


エルネッサ国の王子はあんまり知らない。


「‥‥‥‥わからない」


「ええ!?誰がかっこいいとかないの?」


「リューラさん、関わりたいなら誰ですか?」


関わりたい、か。


そんな感情、最近は感じてないな。


「‥‥‥‥2位の人」


リオウならもうすでに関わってるし。


でも、この学園ってたしか、自分より上のランクのクラスに行くのはダメじゃなかったっけ?


どっちにしろ、関わるのは難しいか。


FクラスとSクラスは、一番離れてるし。


「リオウ様ですか!やっぱり、同じ平民出身だからですか?」


「‥‥‥‥たぶん?」


「たぶんって‥‥‥リューラって、本当に他人に無関心なのね」


他人に無関心か。


確かに、誰かと仲良くなりたいとかはあまり思わないけど。


逆に、あまり関わりたくないと思う方が多い。


その日は、ランナとルシータといろんな話をした。


殆ど私は喋ってないけど。


そして、時間は過ぎて夜になる。


「ふぁ~そろそろ眠いわね。もう寝ましょう」


ランナとルシータはお風呂場に行って、すっきりしていた。


私はお風呂には入っていない。


二人は、手触りの良さそうな生地を使った寝間着に着替えている。


ランナは白の着物と呼ばれる寝間着だ。
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