バンテスト魔法書の保持者
珍しくて、ついつい見てしまう


「ランナさん、それは着物ですか?」


「ええ、和服よ。私の家はほぼ和風なの」


ルシータは、ワンピース型でスカートがふんわりとした可愛らしいデザイン。


私は、真っ白なノースリーブのミニワンピ。


「会ったときから思っていたけど、リューラってお人形さんみたいね」


「ええ、とっても可愛らしいです」


二人にまじまじと見られて、少し不快感を覚える。


私はすぐにベットの布団に入った。


「じゃあ、電気消すわよ」


「ええ、お休みなさい」


学園初日、私はいろんな人に会ったな。


目的の人物も見られた。


これからどう接触していこうか。


部屋にはすでに、二人の規則正しい息遣いが聞こえている。


この二人も、信用できるかどうかわからない。


‥‥‥‥まだ初日だし、情報が足りない。


まぁ焦らずにいこう。


周りに危険がないのを確認すると、私も眠りについた。


*********************


リューラが眠りについた頃、リオウは部屋でハンラルト学園ののった記事を端末で見ていた。


(国の王と会える機会がある‥‥‥騎士団が学園に来る可能性もあるのか)


この学園のイベントについて、リオウは調べていた。


「リオウ、そろそろ寝るぞ」


話しかけてきたのは、ハンラルト国の王子
レイト。


同室というのもあって、少し仲良くなった。


リオウはそんなつもりはさらさらないが。


Sクラスは二人で大きすぎる部屋だ。


(こいつも要注意人物だな)


そして、リオウも眠りについた。


< 27 / 354 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop