バンテスト魔法書の保持者

クラス

次の日、私は朝早くに起きて朝ご飯を作って食べた。


そして、昼食用のお弁当も作る。


部屋に戻り、制服に着替えて授業の用意をカバンに入れた。


「ふぁ~ぁ、ん~もう朝~?」


ランナが目をこすりながら起きた。


そして、私をみるなり驚いた顔をする。


「リューラ!?」


「‥‥‥‥おはよう」


「あ、おはよう‥‥‥って、そうじゃなくて早くない!?今何時?」


「‥‥‥‥7時5分」


「ん~2人共どうしたのですか~?ランナさんは朝からうるさいですよ~?黙らないと口を縫い付けるますよぉ?」


凄く黒いことを言いながら起きたルシータ。


ルシータって、実は腹黒いのかな?


「あ、ごめん」


「ふぁ~。2人共、おはようございますぅ」


「おはよう、ルシータ」


「‥‥‥おはよう」


そして私は、時間になるまで部屋で本を読む。


ランナとルシータは、寝癖などを素早く整えて制服に着替えた。


「リューラ、朝ご飯は?」


「(コクリ)」


「早いですねぇ。では、私達も朝ご飯を食べに行ってきますね」


ガチャンとドアが閉まると、私は本に目を戻した。


読んでいるのは、教会でも読んでいた『理不尽な世の中』


『農業をしたくても、土が悪くて作物が育たない。動物も殆ど飢えて死んでいる。それなのに税は増えるばかり』


土が悪い‥‥‥‥か。


農業ができても、税としてとられるだけ。


この著者が住んでいる村を良くする方法は、貴族を潰すのが一番手っ取り早い。


ガチャッとドアが開いた。


そこから、ランナとルシータが帰ってきた。
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