バンテスト魔法書の保持者
レイカ先生はそういってアーメント石を教卓の上に置いた。


魔術装備の作り方は簡単だ。


アーメント石を持って魔法陣の上に乗り、自分の魔力をアーメント石に送るだけ。


それによって、世界にただ1つの自分だけの魔武器が出来上がる。


似ている魔術装備は世界中にあるものの、全く同じものは二度と作れないといってもいい。


その時の自身の魔力の量や体調、性格ですら武器にでるといわれている。


もっとも、これは本当かは定かではないが。


魔術装備も1つ持ってたりする。


まぁこっちも制限はないので問題ないだろう。


「間違えてはいけないが、聖剣などの神が作り出したものは神器という。間違えるなよ」


キーンコーンカーンコーン


授業終わりのチャイムがなった。


レイカ先生は手を叩き、生徒の目線を集めた。


「次の授業で魔術装備を精製する。忘れるな」


そう言って、3時間目の授業が終わった。


*********************


放課後、私は図書館に来ていた。


生徒はあまりきていない。


来ていたとしても、この大きな図書館じゃあ意味はないだろう。


今手にとっているのは、世界の神器の図鑑。


とても古い本で、今にも破れてしまいそう。


ふと、馴染みのある魔力を感じた。


顔を上げてそちらを見れば、リオウが本を片手に立っていた。


「リューラ、学園生活はどうだ?」


「まだ3日‥‥‥リオウは?」


「なかなか面倒なところだ。王族や貴族に気に入られてしまった」
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