溺愛伯爵さまが離してくれません!

再会

どうして、どうして伯爵さまがこんな所に・・・!?

伯爵さまは、徐々に私との距離を縮めようと、ゆっくりこちらへ向かって来られます。
会いたかったという思いと、でも会ってはいけないという思いが交錯し、後ずさりしてその場から逃げようとしました。

「・・・待ってリーナ!」

逃げようとした私を、伯爵さまはその腕の中に抱きしめました。

ふわりと香る伯爵さまの匂いと、その温かな体温。
一気に私の身体を支配して、身体の力が抜けそうになってしまいます。
それでも何とか逃げようと試みるのですが、伯爵さまの腕の力が思った以上に強くてその中から動くことが出来ません。

「お止めください、伯爵さま!私は、私は伯爵さまに会えるような人間ではございません!!」

「嫌だ、もう離さないよリーナ。ずっと会いたかった。会いたくて会いたくて、心が張り裂けそうだった。どうして僕の前から消えたの?どうして僕の隣にいてくれないの?君はずっと僕の近くにいるんだ、これからもずっと」

・・・何を言っているのだろう。
私がずっと伯爵さまの隣に・・・?

「無理です。私が伯爵さまの近くになんていられません。だって伯爵さまは・・・」



「君が好きだ。・・・いや、愛しているんだリーナ。僕と結婚して欲しい」




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