溺愛伯爵さまが離してくれません!

お見合い

気持ちが晴れないまま。
ずんとした重い気持ちを抱えたままで、ついに見合いの日はやってきました。

「朝よ、リーナ!準備があるのだからさっさと起きないと!」

母の声に、仕方なく目を開ける私。
カーテンの隙間から日差しが入ってきて、すがすがしいほどいい天気です。

天気はいいのに、私の心の中はじっとりと雨模様。
こんな気持ちで、お見合いなんて出来るのかしら・・・。

軽く朝食を済ませると、早速お見合いへ行くための準備が始まります。

母が用意した服を着て化粧をし、母に髪を編み込んでもらいました。
膝下までのふんわりとした可愛らしいワンピース。
年甲斐もなく、こんな服・・・と少し恥ずかしくなります。

きっとちょっとでも若く見えるように、との母の配慮なのでしょう。


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