君をいつまでも…
私は家に帰った。

自分の部屋に入ってベットにうつ伏せになった。


……何で信じてくれなかったの、皆。

仲間じゃなかったのかな。私そんなに信用

なかったの?みんなが分からないよ……。

そんなこと考えてると ガチャッと誰かが帰ってきた。

そしてその足音は私の部屋へと向かっていた。

体が……震える。

ガチャン

扉が開いた。

「お、……お帰りなさい。”お母さん"」

「”お母さん“ってよぶな!!」

バシッ

そう言って殴ってきた。

「ご、ごめんなさい!!」

「うるさい!!お前のせいだ。お前がいた

から、お父さんが死んだんだ!!

お前が死ねばよかったんだ!何でお父さん

が死んでお前が生きてるんだ!死ね!死

ね!死ね!」

「ごめんなさい!!ごめんなさい!ごめんなさい!」

お母さんは気がすむまで私を殴る。

痛い苦しいもうやめて。言いたいけど言え

ない。言ったらもっと酷いことされるから。

痛いよ痛い痛い痛い痛い。

誰か…………助けて。

しばらくしてお母さんは気がすんだのか部屋から出ていった。

毎日毎日毎日毎日殴られてもう嫌だ。

もう……なにも信じれない。

お母さんにも嫌われて仲間にも裏切られて

私って生きてる意味あるのかな……。もう全部が嫌っ!!

もう死にたい。消えたい。

もう苦しいよ。

そう思ったとき声がした。

『ねえ。』

「だ、誰?!」

『………僕は君を守るためにつくられたもうひとつの人格、棗。』


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