君をいつまでも…

人格??

……もう一人の人格?

な、にいってるの?どこにいるの??

『澪、僕は貴方の中にいるんです。

声も澪にしか聞こえていません。


澪。つらいですよね。

澪だってお父さんが亡くなって苦しかった

のに、全部自分のせいにされて昔は優し

かった母親に、今は気がすむまで殴られ続

けて。泣きたいけど泣けない。頼りたいけ

ど頼れない。

ほんとは逃げ出したいでも逃げられない。

だって明日になったら優しいお母さんに

戻ってるかもっておもってしまうから。』

図星だった。

今のお母さんは怖いけど、昔のお母さんは

優かった。だから起きたら戻ってるかもって思って

毎日起きてしまう。

お母さんが変わるわけ無いのに。

ほんと、馬鹿みたいだよね。

……辛いし、苦しいし、悲しいよ。

……もうどこかに閉じ籠ってしまいたい。

毎日本当はそう思ってた。

でもそんな事できるはずもないから頑張っ

て耐えてた。そしてそんなときあったのが

部活だった。私はバスケ部のマネージャー

がホントに楽しかった。

皆といるとすべてを忘れられた。

お母さんに殴られてることだって嘘なんじゃないかって。

『でも何があっても信じてくれると思って

た仲間がこないだきたばっかりの転入生を

信じて自分を信じてくれなかった。

もう、何も信じることなんてできないって

そう思いますよね。

今、おもいっきり泣きたいですよね。』

泣きたい……泣きたいよ。

もう限界だよ。心が壊れてしまいそう。

何でだろう。どうして私ばっかりこんな目

に遭わなきゃいけないの?酷いよ……。

もう私には何もない。

暖かい家族も、唯一の心の支えだった仲間も。
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