きみへの想いを、エールにのせて
「ほら、ちゃんとつかまれ。つかまらないと余計に重い」
「ごめん」
私……また結城君に迷惑かけてる。
「ごめんね」
もう、謝罪の言葉しか出てこない。
「気にするな。それよりチョコちゃん、熱あるだろ。体は冷たいのに顔が熱い」
「そう、かも」
こんなことなら泳ぐんじゃなかった。
一日くらい休んでも、奥寺先生も許してくれただろう。
でもどうしても休みたくなかった。
結城君の復活への道が、閉ざされてしまうようで怖かった。
「バカだな。こんなに無理して泳ぐなんて」
呆れる様に声を絞り出す結城君に頭が上がらない。
彼は部室を知っていたようだ。「入るよ」と言ってドアを開け、隅にあった椅子に私を座らせた。
「タオルどこ?」
「カバンの中。あっ、でも……」