きみへの想いを、エールにのせて
着替えたものも入っている。
私が慌てると彼も気がついたようでカバンごと取ってくれた。
私がタオルを出すと、「貸して」と奪った彼は、体を包み込むようにかけてくれる。
「着替えないとね。ちょっと足、いい?」
この狭い部室に結城君とふたりきりだと思うと、足の痛みなんて飛んでいきそう。
彼はつった方の右足の先をつかみ、アキレスけんを伸ばすように引っ張ってくれた。
「痛い……」
「ちょっと我慢して。水、冷たかっただろ。冷えも原因になるんだ」
彼の処置がジワジワと効いてくる。
「とりあえず、こんなところ。俺、出てるから着替えられる?」
「うん。ありがとう」
彼が出ていってしまうと、激しい後悔が私を襲う。