きみへの想いを、エールにのせて

「つかまれ」

「ごめん」


結城君は私の腰を抱きかかえ、ペースを合わせて歩いてくれた。

校門を少し出たところで、数人の人に追い抜かれた。

結城君に支えられ歩く私をチラチラと見ていく人の中に、見慣れた顔。
香川君だ。


でも今は、勧誘どころではない。
彼がニヤリと笑ったのが気になったけれど、そのまま必死に歩いた。


電車では隣に座った。
熱のせいで苦しくて呼吸を荒げると、彼は私の頭を自分の方に寄りかからせてくれた。

こんなことしてると、恋人みたい。

ただでさえ胸が苦しいのに、胸の奥が締めつけられるように疼いた。


「家の人は何時に帰るの?」

「今日は多分18時くらい」


結城君は家までついてきてくれた。
それどころか……。


「それまで俺いてもいい? 心配なんだ」

「でも……」

「いたいんだ」
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