きみへの想いを、エールにのせて
だからといって、今私にできることなどない。
雄介君の言う通り、ずっと競泳を好きでいることしか。
「おはよう」
理佐と別れて教室に行くと、結城君はすでに登校していた。
雄介君が目で私を急かすから、思い切って声をかけると「おはよ」と返してくれてホッとする。
だけど、競泳のことでしか接点のない私には、話せる話題もなくて、そのまま席に着いた。
それから結城君とは挨拶を交わす仲になった。
それでも、特別棟の窓から彼の姿を目で追いかけていただけの頃よりずっと前進。
結城君の周りにはいつも女子の影があった。
でも、積極的に話しているという訳ではなく、遠巻きに見ているという感じ。
まぁ、それは私と変わらない。
試合会場で私に笑顔で話しかけてくれた結城君も、学校ではクールだった。