As sweet honey. ー蜂蜜のように甘いー
「完全に距離置かれてるな。お前より俺に対する態度の方が明らかに自然だしな」
「ま、マジで?で、でもさっき乗ってくれたよね!?」
「それとこれとはまた話が別じゃない?」
「僕もそう思うー」
「ほら皆〜、そろそろレッスン再開するわよぉ」
先生に呼ばれて、またレッスンが再開された。
練習姿でさえ、キラキラと輝いていて眩しい。
誘われてもあまりこういう場にこなかった私だけど、もっと見たいと思った。
彼らの輝く姿を。
「っはー、疲れた」
3時間に渡るレッスンがようやく終わった。
「圭くんさん、おつかれさま。」
「『くん』なのか『さん』なのか、どっちかにしてよー。俺は呼び捨てでいいと思うんだけど……」
「じゃあ、圭さんで」
「えー」
「冗談。圭くん」
「お、おおっ……なんか新鮮だわ」
「圭くんって、年上のはずなのに全然年上感ないね」
「……嬉しいような嬉しくないような……ま、まぁいいか」
「千代ー、今日も美味しいご飯作ってっ」
「家で食べるの?帰らなくて大丈夫?」
「うん、しばらくは千代の家に居ようかなーって感じ。うちの親出張で居ないみたいだから」
「ならいいよ」
「悠太くんは良いよね、気軽に千代ちゃん家に行けて。幼馴染みの特権ってやつなんだろうけど。………ねぇ千代ちゃん、俺も千代ちゃんの家に行きたいな」
日代……いや、拓巳くんがそう言う。
「ほら千代ー、歩いて歩いてー」
背中を押されて、瞬く間にレッスン室を後にすることになった。
「本当、悠太くんは千代ちゃんにべったり」
「ありゃ、重症だ」
「俺達が千代ちゃんにちょっとでも近づくと割り込んで阻止してくるくらいだからなー」
「忠実な番犬……だな」