As sweet honey. ー蜂蜜のように甘いー





「ち、よ、ちゅあーん!……ぶふっ」




「け、圭くん……大丈夫?」




「ぜ、全然大丈夫!」




顔に赤い手形付いてるけど……




「悠太、最近更に容赦ねーな……ちょっと圭が可哀想に思えてくるわ」




「いいの、千代に群がるハエは追い払うのが当たり前だから」




「……圭をハエ扱いか。まあ、似合ってるんじゃないか?」



「いやいやいや、似合ってないから!俺、ア、イ、ド、ル!国民的アイドルだから!ハエじゃない!ノー、ハエ!」



必死にそう言う圭くん。




「まあ、とりあえずは、千代ちゃんが無事で良かったね。これでお見合い話は白紙ってことだよね?」



「うん、そうなる」




「じゃあ、千代ちゃん、俺と結婚を前提に____________ぶっ!」




「はいはーい、皆さんそろそろレッスンですよー。ほらほらー、圭くんも柔軟してー」



「あいつら、大丈夫か?」




「隼人くん、心配しなくても大丈夫だよあの2人なら。まあ、悠太くんは千代ちゃんに近づく人間を誰彼構わず潰しにかかりそうな勢いだけどねー」




「おい、大丈夫じゃないだろ、それ。な、流れ」




「なんで俺?俺は別に、真面目にレッスン受ける気があるならそれでいいけど」




「そ、そうか……てか全体的に大丈夫かよ、このグループ」




あれからまた数日経って、今日もStarRiseの皆は厳しいレッスンを受けていた。




最近は、より一層力が入っている。





それもそのはず、来月にはライブが控えているんだから。




最高のライブにするために、皆一生懸命なんだ。




けど、その前にもう一つ大切なイベントがある。





5月20日、悠太の誕生日だ。





今年は、何をプレゼントしようか。




ステップを踏む悠太をまじまじと眺めながら、考えた。



去年は、ブレスレットをあげたっけ



あのブレスレット、今もつけてくれてるんだよね


インタビューでもいろいろ聞かれてたけど、全部『友人からの誕生日プレゼントです』って言ってたかな



あんまり目立つもの渡すと、メディアが黙ってはくれないから、プレゼント選びは悩みどころだ。




部屋に飾れるものがいいかな?それとも、隠れるネックレス?


ぬいぐるみ……は、流石にもうダメか



小さい頃はぬいぐるみをあげたものだ。



くまのぬいぐるみを両手で抱える姿は、女の子の私よりも可愛くて、天使と言っていいほど。




いっそ、本人に聞いちゃおうかな




休憩時間、意を決して悠太に尋ねた。



一応、耳打ちで。



「誕生日プレゼント、何が欲しい?」




「へ?」




「何でも言ってくれていいんだよ?」




「うーん……急にいわれてもなぁ。あ、強いていうなら…………………千代が欲しい」




「ん、どういう意味?」




「はぁ、分かってないなぁ。まあ、千代らしいけどさ」



「気になるじゃない……」



「教えなーい。あ、じゃあ当日は2人でパーティーしよ?」



「え?2人で?いつもは私の両親と悠太の両親と一緒にやってたのに。去年はStarRise の皆も居たけど」




「勿論、皆ともパーティーはするけど、そのあとの話」



「そのあと?うん、それは構わないよ」




「やった。じゃあ楽しみにしてるから」




結局、欲しい答えはもらえなかった。




「なになに〜、何の話〜?」




「!?……あ、なんだ圭くんか」




「2人で何話してたの?」




1人になった私に、そっと近づいてきた圭くん。



「えと、いろいろ……かな」




「えー、教えてくれないの?もしかして、俺には話せないような話?」




「ううん、そういう訳じゃないよ」




「じゃあ、どんな話?」



「誕生日パーティーの話」




「あー、なるほどね。今年も俺達招待してくれる?」



「勿論!」



「やったね!今週末だよな?確か、その日は皆OFFだった気がするわ」



「なら良かった!」




「何持っていこうかな〜」




ルンルンとスキップしながら、レッスン室を出ていった。


< 33 / 126 >

この作品をシェア

pagetop