エリート上司に翻弄されてます!




そう疑問を掲げる日高さんに私は「弱いどころじゃないです」と、


「一滴であの状態になります」

「何で飲み会来てんの?」

「自覚無いんですよ、自分がお酒弱いっていう」

「一番タチ悪いやつだね、それは」


ウチの飲み会の終わりはいつもこれだ。
乾先輩が酔って動けなくなったところで外に出て起こさせる。

水川先輩に容赦なくペチペチと叩かれている乾先輩を見て私は何処か安心したように息を吐いた。


「(少し様子が可笑しいって思ったのはお酒が入っていたからだったのか)」


急にあんなところで抱き付いてくるし、変なことも聞いてくるからビックリしていたけど。
私がお酒を飲んだかを聞いても真面目に答えなかったのはその意識が無かったから。

自覚が無いと酔い潰れるまで変化が現れない。
日高さんの言うように本当にタチが悪い酔い方だ。

ちょっとドキッとして損した。


「あー、無理だわ。起きねぇ。いつもよりも飲んでるっぽい」

「はぁ、いつもお前は飲むなって言ってるのにな」

「多分周りにいた女が飲ませたんだと思うけど。どうします?」

「取り敢えず水川、タクシーで送れ」

「俺!?」


またですかぁ!?、と課長に言われた水川先輩が声を挙げる。
彼、家で妻子が待っているというのに、可哀想だ。



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