エリート上司に翻弄されてます!





日高さんって意外と良い人なの、かも?


「それよりアンタってよくあの人と一緒に暮らせてるよね」


彼はさっきの乾さんのことを思い出してか、話題に出した。


「先輩のこと嫌いなんですか?」

「嫌いというより」

「いうより?」

「ウザすぎ」

「あぁ」


多分あの様子から乾先輩は日高さんのことを気に入っていると思う。
自分よりも歳下で馴染み辛いような人と仲良くすることが得意なのだろう。

日高さんも日々あの人の自己主張の激しい発言の嵐に遭っているのだと思うと何処か申し訳なくなる。


「家でもあんな感じですよ?一緒に住んでみます?ストレスで痩せます」

「遠慮しとく」

「でも仕事終わったら達成感とかで仲良くなってるかも」

「ないね」


あの人は俺と正反対の人だよ、と言う日高さんの横顔は何処か寂しげに見えた。



それから1時間ほど話すと私たちはお店を出ることになった。
今から帰ったら丁度水川先輩は帰っている頃だろう。





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