エリート上司に翻弄されてます!




「照れ……」

「てない!照れてないから!あぁ、そうだったの。ごめんね、何か」

「(先輩が慌ててる)」


そんなに恥ずかしかったのだろうか。
私から顔を隠すように乾先輩は両手で顔を覆ったけど、それでも真っ赤に染まる耳が私からは見えていた。

何だろ、ちょっと可愛い、かも。

指の隙間から彼が私のことを見つめた。


「な、何で深桜ちゃんがここにいるの?」

「先輩熱出したんですよね、お見舞いに来ました」

「……」



やっぱり、こういう形で家に帰ってくるのは駄目だっただろうか。
まだちゃんと戻る話もしていないし、告白の返事だって考えられていない。

彼はそれを聞くと寝返りを打って私に背中を向けた。


「そんなことを言われても、今の俺全然決まってないし、困る」

「決まって、いつも通りですよ」

「髪の毛ボサボサだし、肌もボロボロだし、汗掻きまくってるし」

「大丈夫です、私は先輩の中身しか見てませんから」


だったらいいでしょ、と言えば彼が少しだけ後ろを振り向いた。
プライドが高い乾先輩からするとそれが嫌なのかもしれないけれど、私はそこまで気になることは無かった。

私はいじけている乾先輩に微笑むと、



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