エリート上司に翻弄されてます!
「ふっ、たく、部署のアイドルが寝込んだぐらいで大袈裟な。ま、寂しがってる皆の為にも戻ってやるか」
「もういい永久に眠れ」
ウザい、いやしかしこのウザさこそが乾先輩なのだからこの状態にあるのはある意味安心だ。
何か久しぶりに何も意識せずに話すことが出来た気がする。こんな簡単なことが楽に思えるなんて。
しつこい私に彼も納得したのか、少しだけ微笑むと部屋の中へと戻っていった。
いつまでもこういう関係で入られたらいいのに。
私はそう思うとキッチンへと戻った。
取り敢えず熱にネギいいと聞くのでとにかくネギを刻んだ。
暫くすると寝室から彼が出てきたので軽く睨むと「違うって」と手をパタパタと動かす。
「汗凄いからシャワー浴びようと思っただけ」
「そうでしたか、もう直ぐ出来るので」
「分かったよ」
そう言ってまた廊下に出て行った彼を見送ると再び料理に集中する。
流石に何もないって分かっていても彼の姿を見ると一瞬はドキッとしてしまう。
彼がシャワーから上がってくると出来たお粥をよそった。
「ちゃんと後で髪の毛乾かしてくださいね」
「はいはい、いただきます」
「……」
頂いてください、と何か恥ずかしがりながら言うと彼が一口頬張る。
「うん!美味いよ!」