エリート上司に翻弄されてます!
そして、
「やっぱり恵剛くんだよね」
恵剛って……
「(先輩の名前?)」
声を掛けられた乾先輩は少しだけ困ったように笑った。
「そうだけど、今は仕事中だからやめとけ」
「えー、でも凄く久々だったから」
「確かに、1年くらい会ってないな」
久しぶり、と微笑んだ乾先輩に私はドキリと胸を鳴らす。
会話から2人の仲の良さを感じることができる。
この人、誰?ていうか、乾先輩の、何?
「まさか恵剛くんと仕事が出来る日が来ると思ってなかったな」
「俺もだよ、まぁ桐乃がいるなら安心だけど」
「知り合いですか?」
「ん、まぁな」
日高さんの言葉に平然と答える彼。
今「桐乃」って言った?下の名前、だよね。乾先輩が女の人下の名前で呼ぶの珍しい。
ーーー「深桜ちゃん」