エリート上司に翻弄されてます!




そう言うと桐乃さんをじっくり見ていた水川先輩は「あ、本当?」と返事をする。


「美人で有名な向井さんにせっかく会えたと思ったら」

「妻子持ちでしょう」

「そうでした」


そうでした、じゃない。水川先輩ってたまにお茶目なところがあるんだから。
じゃあ行くわ、と部署へ戻る水川先輩を見送っていると隣で桐乃さんの笑いを堪える声が聞こえてきた。


「ここの部署って変わった人が多いんだね」


「そ、そうですね」


自然と視線が日高さんへと移ると彼に頬をつねられた。


「何で今俺を見た?」

「い、いひゃいっ!」


別に日高さんのことなんて何も言ってないのに!

そんなことをしていると桐乃さんは「じゃあそろそろ行くね」と私たちに手を振った。


「日高くんも今度の打ち合わせよろしくね」

「はい、お願いします」


そっか、一応ここの2人も関わりがあるんだよな。
桐乃さんが食堂の方へと歩いていくのを見ていると乾先輩とのことを聞くのを忘れたことに気が付いた。





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