エリート上司に翻弄されてます!
確か乾先輩はさっきまでハーレムの人たちに囲まれていたんじゃ。
どうやって逃げ出してきたんだろうか。
私はそんな彼の隣に並ぶとそこから見える夜景を眺めた。
「あ、ここからも綺麗ですね!」
「俺はいつだって美しいさ」
「アンタじゃない」
「まぁ、この夜景も俺の美しさに負けてはいないがな」
「……」
うわ、何か一気に疲れが増した。
だけどそんないつも通りすぎる乾先輩の姿に笑いが漏れてしまうのも事実で。
あれからに比べると本当に話しやすくなった。
乾先輩があのとき「なかったことにしよう」って言ってくれなかったらどんな風になっていたんだろう。
「確かに先輩の美しさには負けますね」
「っ……当たり前だろ」
「本当にお疲れ様でした」
何だかんだ彼が仕事をしているのを1番傍で見てきたかもしれない。
そんな彼の努力が報われて本当に安心してる。
「沢山迷惑掛けましたけど」
「何言ってんの、助かったんだよ。綾瀬のフォローがあったからこそ」
「ふふっ、」