エリート上司に翻弄されてます!
好きなのは……
「大丈夫、好きだよ」
私なんかじゃないんだ。
まだ外では花火の音が響いている。
それとも私の幻聴なのか。
どうすればいい、この涙は何なのだろう。
自分の弱さにムカついたのか、それとも寂しさからなのか、自分がしたことに後悔をしているのか。
今の私に涙を流す資格なんてないのに。
「ねぇ、アンタ。ここで何してんの?」
ラウンジにあったらソファーに1人沈んでいるとその上から声が掛かった。
聞き覚えがあるなと顔を上げるとそこに立っていたのは珍しく心配げな日高さんだった。
「日高、さん」
「アンタがいないから様子を見て来いって……何で俺が駆り出されなきゃいけないんだよ」
「……」
返事をしない私に痺れを切らしたのか、彼は私の隣に腰掛けた。
私が泣いていることに気が付きながらも彼は話を続ける。
「花火、見ないの?好きそうなのに」