エリート上司に翻弄されてます!




乾先輩は腕を伸ばすとハッキリとその目に私を映す。
私はドキドキと高鳴る鼓動を落ち着かせながら、


「わ、私もう家出るので……」

「ん?早いね」

「早いというか、起こすのが遅かったんです」

「え、うわ!本当だ!」


乾先輩はスマホの画面を明るくするとその時刻に驚きの声を挙げる。
朝は弱いけど寝起きはいい先輩は完全に身体を起こすと髪の毛を掻きながら、


「よし、寝起きの俺も美しいな」

「髪の毛跳ねまくってますけどね」

「跳ね方もある意味芸術的だろ?」

「永久に眠りにつけ」


ドキってして損した選手権でこの人優勝出来るな。
そんなことを思っていたら彼のまっすぐな視線がこちらに向いた。

と、


「深桜ちゃんもなんか今日可愛いね」

「なっ……」


そう笑った乾先輩に「何言ってるんですか!」と声を挙げた。


「何で怒るの。ていうか、あれ?本当に可愛くない?何で?」

「っ……私もう会社行きますからね!」



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