エリート上司に翻弄されてます!
そんなある日のことだった。
「えぇ!?」
廊下を歩いていると聞きなれた声が聞こえた。
視線を向けると自動販売機の前のスペースに水川先輩と宮根さんが立っていた。
何をしているんだろうと興味本位で近付く。
「どうかしたんですか?」
「っ……綾瀬」
振り返った宮根さんの顔色は悪かった。
「綾瀬は知ってる?あ、知らないか」
「何をですか?」
明らかに動揺をしている彼女は声を小さくして告げた。
「乾さんが岡山に移動するって話」
それを聞いた瞬間、頭が真っ白になった。
「おい!だからまだそうか分かんないって!」
「でも水川さん聞いたんですよね、課長と乾さんが話してるところ」
「全部をちゃんと聞いたっていうわけじゃ」
目の前で繰り広げられる会話も耳が入らない。