エリート上司に翻弄されてます!
乾先輩が移動?それも岡山に?
だから来週出張に行くの?
そしたら、もう帰ってこないの?
「でも可笑しいなって思ったんだよ。だって岡山に行く用事なんて何もないだろうし」
「……」
「それに、日高がこっちの所属になっただろ」
「っ……」
何それ、日高さんのことも関係してるの?
水川先輩の言葉を聞いて更に混乱した私は慌ててその場を離れようとした。
後ろで聞こえる私の名前を呼ぶ宮根さんたちの声を耳には届かず、必死に今聞いたことを頭の中で整理しようとする。
じゃあ、乾先輩は日高さんと交代で岡山の支店に行くってこと?そんなこと一言も聞いてなかった。
乾先輩がここからいなくなる?
「(そんなのっ……)」
絶対に嫌だ。
早足で前を見ずに歩いていた私は曲がり角で思いっきり人とぶつかった。
顔を上げるとそこに立っていたのはさっきも話題に出た彼だった。
「どこ見て歩いてんの?」
「……す、すみません」
アンタの目は背中にあんの?、と私を見下げる日高さんに私は頭を下げた。