エリート上司に翻弄されてます!




「この前恵剛くんの家に訪ねた時に忘れものしちゃって。それを見つけた彼が私に連絡入れてくれたの」

「っ……」


乾先輩が桐乃さんを家に呼んだ。
そんなの仕事関係で呼ぶはずなんかない。

付き合ってないって……

乾先輩のことを信じればいいのか、それとも彼女の発言を信じればいいのか、私の頭の中はごちゃごちゃになってきてきた。

しかし彼女はまだ話を続ける。


「でもね、別に今度会うときでもいいのにって」

「今度会う?」

「うん、私も明後日から岡山に行くことになってて」


その言葉を聞いて私は足元がぐらついたような感覚に陥った。


「お、お仕事でですか?」

「え、ううん……実は私もうあの工場やめてて。向こうに実家があるの」

「え!?」

「この前綾瀬さんの会社とした企画が最後の仕事だったの」

「……」


それって、もう桐乃さんは乾先輩が岡山に出張に行くってことを知っててのことなの?
岡山に行くってことは、彼を追いかけるってこと?



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