エリート上司に翻弄されてます!



その為に仕事を辞めた?


「(噂は本当かもしれない……)」


乾先輩は本当に岡山に移動するのかもしれない。
そこに桐乃さんも連れて行こうとしてるんだ。


「綾瀬さん?」

「っ……」

「顔色が悪いけど、大丈夫?」


どうしよう、頭が混乱してて何も返事が出来ない。
私は脚を後ろへとやるとそのまま後ずさる。

もう何を信じていいのか分からなくなった。


「わ、私そろそろ時間なので……それじゃあ」

「あ、綾瀬さん?」


これ以上何も聞きたくない。
頭がパンクして壊れてしまいそうだ。

私は彼女にそう告げると自分の家への脚を進めた。

桐乃さんが岡山に行くってことはきっと向こうで乾先輩と会うはずだ。
一体そこで何があるんだろう。

岡山には桐乃さんの実家があるって。


「(どうしよう……)」


不吉なことしか考えられない。
私は声を殺すようにして涙を流していた。

私は彼のことを何にも分かってない。分からない。



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