エリート上司に翻弄されてます!
折角の医者との合コンなんだもん!
今回を逃したら絶対こんなチャンス巡ってこないんだから!
私は自分にそう言い聞かせると再びパソコンと向き合って資料作りを再開させた。
と、その時だった。
「あれ、綾瀬何してんの?」
その声に顔を上げると入り口付近に立っていた人物を見て口を開いた。
「せ、先輩」
「お前もう飯食いに行ったんじゃ」
乾先輩は中へ入ってくると私の机のところまで歩いてくる。
そして私の後ろに回ってパソコンの画面を覗き込んだ。
「まだ仕事終わってないの?」
「は、はい。先輩もこんな時間まで何を」
「俺は打ち合わせ。今終わったから戻ってきてたんだけど」
それより時間大丈夫なの?、と壁に掛けられていた時計を指差す彼。
私は静かに顔を横に振った。
乾先輩は「ちょっと見せて」と私の前に回る。
こうやって一応上司である乾先輩に仕事を見られるのって何だか緊張してしまう。
どうですかね、と恐る恐る聞けば彼は体を起こした。
「大変だな、これ。綾瀬1人でやってんの?今日で終われる?」
「え!?そんなに!?」