エリート上司に翻弄されてます!
どうしてそんなのを任されてしまったんだ。
私が困っていると乾先輩は腕組んで考える体勢に入った。
「頑張っても2時間は掛かるか。ていうか綾瀬ってパソコン作業苦手じゃんね」
「わぁ、その通りです」
2時間、となると完全に合コンは終わってしまう。
今回は諦めるしかないのか。
あー、念願の医者の彼氏が……
シュンと頭を下げる私の隣に乾先輩が座る。
すると「綾瀬さ」と頭を傾げて聞いてきた。
「ご飯食べに行きたいの?」
「え?」
「行きたい?」
「そ、そりゃ……行けるなら行きたいですけど。でも無理だっていいましたよね。2時間掛かるって」
「綾瀬が1人でやったらな」
そう言うと彼はスーツのジャケットを脱いで椅子に掛けた。
私は「まさか」と目を見開く。
「え、でも先輩今お仕事終わったばかりじゃっ、悪いですよ!」
「何言ってんの。可愛い後輩が困ってんだから助けるよ」
「っ……」
ほら貸しなよ、と手を差し出してきた。
その言葉に顔が赤く染まるのが分かる。