エリート上司に翻弄されてます!
すれ違う人達が全員俺の顔を見て驚いているのが分かる。
暫く歩いていると「おい」と後ろから肩を叩かれた。
「お前何でここにいんの?東京に行ったんじゃ」
「そうだよ、特に意味は無いから」
自分の残ってるもの取りに来ただけ、と告げると元同僚のソイツは「会社休んでまでか?」と言った。
自分の有給をどう使おうが勝手じゃないか。それに理由だって課長に話してある。
「日高、東京で上手くやってるみたいだな。お前は大成するって言われてたもんな」
「俺がいなくなってここ大丈夫なの?」
「舐めてるよなおい」
元自分がいた部署へと向かおうとしていると隣を歩いていたソイツは思い出したように、
「あ、でもお前と入れ違いに来たあの人!ちょっと変わってるけどすげー仕事出来るんだよ」
「……」
変わってるのはちょっとどころじゃないと思うけど。
あの人、ここではウザイやつあんまりやっていないのか。
そのまま足を進め、部署へ入ると部屋の中に黄色い声が響き渡った。
勿論俺へのものではない。
「乾さーん、次私の受け取ってください」
「ありがとう、まさかこんなサプライズがあるなんてな」
「勿論ですよ、乾さん凄い仕事してくれたし、頼りになりましたから」