エリート上司に翻弄されてます!
すると彼は呆れたように呟いた。
「何でアンタらって」
「え?」
「アンタほどあの人に好かれてる人っていないと思うけど」
彼の言葉に目を見開く。
「あの人はアンタのことが本当に好きだし、どうしてここで自信がなくなるのか本当に理解ができない」
「っ……それ本人から聞いたんですか?」
「聞かなくてもわかるよ」
そう言って日高さんはあるものを指差した。
それは私が持っていたスマホだった。
「俺には関係ないけどさ、これを聞いたら多分あの人に会う以外思いつかなくなると思うよ」
私は自分のスマホの画面を覗き込む。
そして思わず「あ、」と声を漏らしてしまった。
そこに残されていたのは『着信 乾先輩』という文字だった。
3分間の留守番電話が残っていた。
やっと、やっと返ってきた。
私は目元を潤ませると日高さんに向かって深くお辞儀をした。
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」