エリート上司に翻弄されてます!




『ずっと電話取らなくてごめん。何を言われるか怖くて、振られるんじゃないかって逃げてた。
俺は自分がこんなに臆病なやつだったって全然知らなかったし、深桜ちゃんにはずっと格好悪い姿ばっか見せてたから自信が無くなってた。

謝らなくちゃいけないことが沢山あって、まずはずっと騙しててごめん。
何も知らない深桜ちゃんをいいように操って一緒に住んでいたことは多分謝っても許してもらえないかもしれない。

だけど深桜ちゃんと暮らして、毎日帰ったら深桜ちゃんがご飯作ってくれてて、歳上の俺のことを甘やかしてくれて、まるで飼い主とペットみたいな関係だったけど俺はそれが凄く嬉しくて、幸せだった。
ずっと深桜ちゃんが俺の側にいてくれたらいいのにって自分勝手に縛り付けて、多分最低なことをしてた。

俺は君と一緒にいたいけどそんな罪の意識からか、深桜ちゃんの気持ちを優先しようと思った。
深桜ちゃんが俺と上司と後輩の関係に戻りたいんだったらそうしようって思ってた。

だけどそれでも俺の気持ちは止まらなくて、深桜ちゃんに俺だけを見て欲しかったから。
そう気持ちだけが先行して、本当は何1つ君には伝えてなかった。

ずっと伝えた気でいたんだけど何も言ってなかった。
君が好きっていうのも、まだ1回しか言ってなかった。

深桜ちゃんの前では格好よくいたいんだけど、本当に俺は君が好きだから甘えちゃって結局格好悪くなっちゃうんだよね。
でも、もう逃げないから。君からも、自分の気持ちにも逃げないから。

今からそっちに帰る。帰ったら少しでもいいから俺と話す時間を作って欲しい。
もう俺のことなんか嫌いかもしれないけどほんの少しでいいから。

俺は本当に君が好きです。
誰にも奪われたくないくらい好きだよ。

君の目を見てちゃんと伝えたいから、どうか俺の話を聞いてほしい。
君の答えがどんなものであってももう逃げないから。

俺に君の時間をください。

じゃあ帰るね。会社には明日の朝行くから。
久しぶりに会えるの楽しみにしてるね。

またね、深桜ちゃん』




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