エリート上司に翻弄されてます!




「ど、どどど、どうしたんですか!?」

「痛い……」

「そりゃあ痛いでしょう!」


なかなかにいい音響きましたけど!?、と心配するも彼は赤くなった頬を手の平で摩るのみ。
一体何があったのか、目の前にいた私にも全く理解出来なかった。

と、


「危なかった……」

「え?」

「いや、そのぉ……」


乾先輩の叩いていない方の頰も何故だか赤く染まっていく。
彼が私から視線を外すのは照れている証拠だと最近気付き始めた。


「何ですか?」

「深桜ちゃんご飯食べる?」

「え!?気になるんですけど!」

「いや、知らない方がいいと思うよ〜」


話を逸らそうとする彼に私は小牧に言われたことを思い出す。
そうだ、ちゃんと話し合うって決めたばっかりだった。

もしかして私、何か至らないところがあったのかもしれない。

私は彼の腕に捕まるとリビングに戻ろうとする彼を引き止めた。


「ちゃんと言葉に出してください!先輩のこと、何でも知りたいんです!」




< 326 / 343 >

この作品をシェア

pagetop