エリート上司に翻弄されてます!





「え、深桜ちゃん!?」


体当たりされた乾先輩は驚きの声を挙げると私の方を振り返った。


「ご飯食べに行くんじゃなかったの?」

「……や、やっぱり辞めました」

「え?」


多分小牧は大丈夫だろう。
他にも友達がいるし、それに私が言ったら競争率も上がってしまう。

今はお医者さんたちと合コンするよりも、乾先輩といつものようにご飯を食べることの方が私には魅力的に見えたんだ。


「今から行ってもあれだし、辞めようかなって」

「深桜ちゃんがいいならそれでいいけど……」

「……はい」


先輩が私の頬に触れた。
どうやら走ったせいで髪の毛が乱れてしまっていたようだ。

彼は「食べてるよ」と髪の毛を払った。


「じゃあ折角だし飯でも食いに行くか」

「え、」

「今から帰って作んのも面倒だろ?俺の奢りだ」

「え、え?」

「ほら行くよ」




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