エリート上司に翻弄されてます!
そう、また新しい商品開発が部署では始まり、今回は日高さんが中心となって進められることになった。
そしてなんと私もそんな彼のアシスタントしてこの企画に参加することになったのだ。
会社に入って初めての商品開発だ。気合い入れないと。
それに日高さんの仕事を間近で見ることができるんだもん、凄く勉強になる。
そして私もいつかは乾先輩とか日高さんとか中心で働けるような社員になるんだ。
「頑張ります!」
「深桜ちゃん頑張ってー」
「ひゃっ」
耳元で聞こえてきた声に肩が跳ねるとクスクスと笑い声が聞こえてきた。
私はそんな笑っている彼に下唇を噛む。
「ちょっと、いきなり驚かさないでください!」
「だって深桜ちゃん、声が……」
「五月蝿い!」
「ふっ、まぁ俺のこの甘い声に囁かれて落ちない女はいないからな」
乾先輩は「何で罪なんだ!」と頭を悩ましていた。
なんて幸せそうな悩みなんだ。
「目の前でイチャイチャしないでくださーい」
「宮根、お前も俺に囁いてもらいたいのは分かるが嫉妬はよくないぞ」
「ほんっと腹立つなこの人」
こんなのとよく付き合ってられるね!、と言われて私はあはははと笑うことしか出来なかった。