エリート上司に翻弄されてます!
仕事を終えたのは8時を過ぎた頃だった。
会社を出ると私たちは自然と家へと足を進める。
そりゃそうだよね、こんな時間からご飯食べに行く気分にもならないか。
「ごめんなさい、私の仕事が遅いせいで」
「あんだけ仕事任されるっていうのは期待されてるってことだから。俺も昔めちゃくちゃな量の仕事させられてキレたことある。ストレスは肌の大敵だってな」
「待って、貴方と一緒にされたくない」
私は別に肌なんて気にしてない!と言ったらかなり悲しいけれども!
彼はそんなに怒っていないようでニシシと笑うと足を進める。
「でも仕事しすぎるのは駄目だからな。無理はすんな」
「はい」
「深桜ちゃんは直ぐ周り見えなくなるからなぁ……」
「うっ……」
「まぁ、そこがいいんだけど」
ね?、と微笑まれて私はゴクリと生唾を飲み込んだ。
いきなりそう来られると困るのですが。
そう言えば、と私はこの間からずっと気になっていたことを思い出した。
「あの、ずっと気になっていたことがあるんですけど」
「ん?」
「何で先輩って私のこと好きなんですか?」
そう言うと彼がニヤニヤと顔を歪ませたのでハッとする。