かわいいあなたにマフラーを
「夢、じゃない、よな?
静谷、俺の彼女、なんだよな……?」

「う、うん、夢じゃ、ないよ?」

昨日は突然告白してしまって、思いがけずにオッケーをもらって浮き足立って過ごした。

朝起きて、じわじわ実感したんだけど、本当に? と思ってしまった。

そんな俺の気持ちを汲んでか、静谷はにこりと笑顔を浮かべてくれた。
はぁ、こんな穏やかで可愛い彼女が、俺の彼女になってくれたなんて……。

幸せすぎる。

「ん? お前ら、教室入れ。
もうホームルーム始まるぞ?」

担任の先生に促されて、俺たちは教室に入った。
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