かわいいあなたにマフラーを
いつものように会長の隣の自分の席に着き資料に目を通す、会議が始まる直前。
井口が話しかけて来た。
「あれ? 笹野君の学級長の席に女子が座ってるけど、どうしたの?
……あ、いつも緑木君一人だもんね、もしかしてクラスメイトに代理頼んだ?」
「ああ、俺の代理だ。
それに、彼女」
俺は資料から目を離すことなく返事をした。
「へぇ、あの子がそうなんだ。
優しそうだし可愛いじゃん?」
会長が隣で笑っている。
井口からの言葉はなかった。
自分で聞いたくせに。
それはそうと、会議中、緑木と話す静谷が気になって気になって仕方なかった。
俺の可愛い静谷は、その可愛い笑顔を緑木に向けている。
井口が話しかけて来た。
「あれ? 笹野君の学級長の席に女子が座ってるけど、どうしたの?
……あ、いつも緑木君一人だもんね、もしかしてクラスメイトに代理頼んだ?」
「ああ、俺の代理だ。
それに、彼女」
俺は資料から目を離すことなく返事をした。
「へぇ、あの子がそうなんだ。
優しそうだし可愛いじゃん?」
会長が隣で笑っている。
井口からの言葉はなかった。
自分で聞いたくせに。
それはそうと、会議中、緑木と話す静谷が気になって気になって仕方なかった。
俺の可愛い静谷は、その可愛い笑顔を緑木に向けている。