囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
「いいんですか?やった!美味しいパスタの店があるんです。青山さん、苦手な食材はありますか?」

振り返ると、物凄く嬉しそうな荻野君の顔がすぐ近くにあって驚く。

「に、苦手な物はないよ。パスタ大好きだから嬉しいな」

内心、焦りながら、努めて冷静に答える。



・・・・・


「ただいま戻りました」

30分後、編集部の扉を開けると、中にいた岬編集長と永岡さんが、ガバッと同時に私の方を見るから、たじろぐ。

「…っ、そんなに待ち遠しかったですか?
約束のお花見弁当です」

席から立ち上がって近寄ってきた永岡さんが、

「おー、包みからオシャレじゃん。青山も食べるだろ?」

「すみません。少し…荻野君と打ち合わせしたいんで、これからランチ行ってきます」

モゴモゴと口ごもる。

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