囚われた瞳【琴子さんanother story】番外編2UP
窓際の席に案内され、正面に座った荻野君はいつもどおりで、さっきの出来事は幻だったのかもと思った。

パスタランチは、トマトクリームソースかミートソースかを選ぶ。

うーーん。どっちも美味しそう…

「青山さん、どっちも注文して、半分っこしようよ。どっちも食べたいでしょ?」

読まれてた…

「うん!嬉しい。半分っこしよう」

しばらくして、コンソメのいい香りが近づき、目の前にオニオンスープが置かれた。

飴色の玉ねぎが透けて見える。

「わあっ、綺麗な色…いただきます」

「でしょ?いただきます」

コクッ…

「……っ、美味しい!久しぶりに美味しいオニオンスープ飲んだよ」

「良かった。俺、このスープ、どれだけでも飲めるよ」

「うん!このフォカッチャもモチモチで、程よく塩味で…美味しいよ」

美味しいを連発する私に、荻野君は優しく微笑んでくれる。

この距離のままでいい。傍にいることが出来るなら。





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