Pathological love
見回していると、ふと目に止まった花があった。
「あの花…………」
「こんにちは~令子さん!」
ビクッと声の方を向き直ると、以前会った事のある顔が私を覗いていた。
「こ……こんにちは。小林……さん?」
「はい!今日は来てくれてありがとうございます!!」
「えっ、いえ。こちらこそ、誘ってもらって……。」
「美味しいデザートありますから、今日は楽しみましょうね!」
「はい。」
屈託の無い笑顔がとても眩しい彼女は、本当に羨ましいくらいにイキイキと躍動的で、今の自分と比べると、恐ろしいくらいの隔たりがあった。
「令子ちゃんテレビ付けるから、準備出来るまで見て待っててね。」
「あの……外邑さん。私も何か手伝います。」
「令子ちゃんは座ってて、久し振りの外出でさっきもフラフラだったじゃない!無理しないの!」
「すいません……。」
「何も謝る事じゃ無いわ!大した準備はないのよ。直ぐ終わるから。」
「はい……。外邑さん、あの……一つだけ、あのブルーの花って何ていう花ですか?」
私の指を指した方を見て、外邑さんはぱっと笑顔を咲かせた。
「あぁ!!よく分かったわね!!あの花がお母さんが好きだった花よ?ネモフィラって言うの。素敵よね!」
「はい……凄く綺麗です。」
「ネモフィラの花言葉知ってる?」
「花言葉?いえ……。」