Pathological love
『いえ、結婚出来るかは分かりません。今、彼女が何処に居るのかも分かりません。でも、必ず見つけ出します。俺の事必要として無くても、彼女の笑顔を見るまでずっと諦めません。』
『それは大胆なラブコールですね!!ここはカットしませんよ?』
『フフッ……はい!構いません。私の方こそ番組を利用してしまってすいません!』
『こちらサイドからすれば、とても美味しいので有難いです!』
『ハハハッ!あっ!そうだ!……彼女にもう一つだけいいですか?』
『はい、どうぞ。』
彼は徐ろに、ジャケットの内ポケットから藤色の封筒を取り出した。
それは見覚えのある封筒……私が毎日手にする母からの手紙と同じものだった。
「あの封筒……?!外邑さん!!」
「お母さんからの最後の手紙よ。」
「っ?!!」
『最後にこの番組を見てくれてる事を祈って……俺の所に一通の手紙が届きました。隣りだから間違ったんだと思うけど、君宛てです。誰からなのかは分かるよな?君にこの手紙を届けたい。俺の前に出て来てくれ……お願いします。』
『…………以上でしょうか?』
『はい。』
進行をしていたアナウンサーが番組を締めて、テレビがCMへと切り替わった。
「あ……このCMの女の人……令子さんに似てる……。」
初めて見た連理の第二弾のCM。
画面いっぱいに広がる幻想的な世界は、私に強く訴えかけて来る。
“ 大丈夫……怖くない ”
“ 目を覚まして…… ”
“ お前はまだやれる ”
“ 甦れ……再生……!!!”
「………………私………………」
「令子ちゃん、ネモフィラには最後にもう一つ花言葉があるの……それは…………」