Pathological love
「さっき……はぁはぁっ……テレビ見てっ……はぁっ……私っ!!」
呼吸が邪魔をしてよく喋れない。
「大丈夫。呼吸が落ち着くまで待ってるから焦らないで?」
息を弾ませながらも精一杯頭を縦に振る。
何秒か立って、もう一度試みる。
「もう大丈夫だから。」
「そう……。」
「どうして私がここだって分かったの?」
「外邑さんの連絡先知ってて、今迄は教えて貰えなかったんだけど、やっと最近お許しがでてね……フフッ……。」
「……お許し?」
連理は何かを思い出した様に、私から目を逸らして含み笑いをした。
「いや、いいんだ……さぁ、これお母さんからの手紙。」
彼はテレビの時と同じ様に、ジャケットの内ポケットから藤色の封筒を取り出した。
「……どうしてこれが連理の所に?」
「分からない。宛名は令子にだけど、部屋の号数が俺の番号になってて、俺の所へ届いていたんだ。」
「どうしてお母さん……そんな事…………。」
「考えても仕方ない、取り敢えず読んでみたら?」
「…………うん…………でも…………。」
「怖がってたって何も始まらない……一歩進め。」
いつもより真剣で落ち着いた声に後押しをされて、私は封筒を開いた。
カサッと音を立てて、一枚だけ入っていた手紙を開くと紙一面にびっしりと文字が刻まれていた。
よく見ないと読めないほど、文字は弱々しく所々が誤字脱字だらけだった。