強引上司と過保護な社内恋愛!?
「美樹さんは田母神さんと同じく営業事務を担当しています」

加奈ちゃんが紹介してくれた。

「これで50代から20代女子がコンプリートだね」

徳永さんはハシャギながら言う。大人の女性の包容力と少女のような純粋さが入り混じった魅力的な美人だ。

…さすが社内人事で絶対的権力を誇る営業本部。

キレイ所を揃えてきている。

わくわく動物園の見栄えを少しでもよくしているように違いない。

そんな中、地味な私が混在しても大丈夫なものだろうかと不安になってしまう。

「それで、桧山くんは?」徳永さんが小首を傾げながら尋ねる。

「またどっかブラブラほっつき歩いてんじゃないすか?」

呆れたように加奈ちゃんが溜息をついた。

「あ、戻ってきたみたいよ」

徳永さんが首をひょこっと伸ばして私の先に視線を向ける。

振り返ってその先を追うと一人の男性が此方に向かって颯爽と歩いて来た。

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