強引上司と過保護な社内恋愛!?
あれ…

わくわく動物園のメンバーらしからぬ優男な容姿をしている。

短く切り揃えられた髪に仕立ての良いブラックスーツ。

スラリと通った鼻筋に、仔犬のように愛くるしい黒目がちな目。

ちっちゃな顔に一つ一つのパーツがバランスよく収まっている。

よかった、優しそうな人が1人はいて。

しかも結構、イヤなかなか、イヤイヤ相当男前だ。

男性は私達をスル―して目の前を通り過ぎる。

巨漢の伊藤さんのデスクの前でピタリと止まると、手に持った書類をぞんざいにデスクへ放り投げた。

「何すか?桧山さん」

伊藤さんは愛嬌満点の顔で男性を見上げた。

次の瞬間、男性は思いっきりデスクの引き出しを蹴飛す。

大きな音に驚いて、私達はビシリと固まる。

「おい!S区公営住宅の進捗が遅れてるってどういうことだよ!」

整った眉をつり上げて、おっかない顔で睨み付けると、巨漢が震え上がった。

「進捗はリアルタイムで報告しろっつっただろ?!それをコソコソ隠蔽しやがって!」

ち…チンピラ?

外見とのあまりのギャップに、私は口を半開きにしてハニワのように固まる。

「ちょっと!桧山さん!!」

すかさず加奈ちゃんは2人の間に止めに入る。

私だったら絶対無理。出来ない。
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