強引上司と過保護な社内恋愛!?
「まぁ、いつにも増して酷い顔」

加奈ちゃんがが私の顔を見てギョッとした表情を浮かべる。

「昨日も深酒してしまいまして…」

私はバツが悪くなりニヤリと自嘲気味笑う。

その上、号泣したもんだから顔がむくみまくってる。

「目がパンパンに腫れているじゃないですかー!」

…やめてくれ。みんなに聞こえるじゃないか。

出社すると桧山さんのきったないデスクがキレイさっぱり片づけられていた。

聞くところによると、既に天上界へとお引っ越ししたらしい。

こうやって少しづつ桧山さんのいない生活に慣れていくんだ。

「いずみーん!」

朝からテンション高めの木彫りが陽気に声を掛けて来た。

「なんですか」

私は冷ややかな視線を向ける。

今日は目が腫れて凶悪犯罪者のような鋭い目付きのため、木彫りはビクリと身体を痙攣させた。

「来週の金曜日は桧山の送別会だからさ、予定開けておいてよ」

それは…本当に出たくない。泣くかもしれない。

しかし、お断りする訳にもいかず「わかりました」と浮かない気分で了承する。

私は小さく溜息を吐くととしょぼくれながらパソコンを開いた。
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