強引上司と過保護な社内恋愛!?
入り口にはゲートが設けられている。

ここから先は関係者以外立ち入ることが出来ない。

言うまでもなく、ポンコツ車は警備員に止められた。

べベックは暫く説得に当たるが、全く埒が明かないようで、私のパスポートと美嶋建設の許可書を見せてようやくゲートを通過する事が出来た。

「タノカミさん!到着したよー!」

私はゲッソリした面持ちで、ヨタヨタと車から降りて行く。

帰りはタクシーを呼んでもらおう。

胸に堅く決意する。

外は日本の夏に負けないくらいのうだるような暑さだ。

容赦なく太陽が照りつける中、Tシャツの上にジャケットを羽織る。

一応、ビジターという扱いのため、スーツにヒールという装いだ。

「あつそーだね!タノカミさん。ふらふらだけどダイジョーブ?」

まあ、殆どお前の運転のせいだけどな。

鼻の頭に皺を寄せギロリと睨みつけてやる。

しかし気に留める様子も全く見せず、べベックは仮設建設用のオフィスへと案内してくれた。

仮設、とは言っても、プレハブハウスは三階まであり、室外機が設置されているのでクーラーも備え付けて
あるようだ。

階段を上がって二階のドアを開けて中に入っていく。
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