強引上司と過保護な社内恋愛!?
「ん…!」

咄嗟に身を捩って逃げようとしたけど、身体に桧山さんの体重がかかり身動きとれない。

柔らかな舌が口内をゆっくり侵していくと、身体が次第に熱を帯びる。

抵抗しなければ…と思っていても、繰り返される巧みなキスに理性が絡めとられていく。

気付けば桧山さんの背中にしっかり手を回し、自らも深く口付けていた。

それを肯定の意思表示とったのか、流れるような仕草で大きな手のひらが太ももを這う。

緩々のスウェットに手が掛けられた瞬間、彼方にぶっ飛んでいた私の理性が高速で戻ってきた。

私は…何をうっとりしてるんだ…この人は会社の人…

閉じていた瞼をカッ開く。

駄目!絶対!!

不意打ちで蹴りを入れると桧山さんはベットから落ちてゴロリと床に転がった。

火事場の馬鹿力ってヤツだろうか。

「いって…」

桧山さんは腰をさすりながらのろのろと上半身を起こす。

「何すんのよ!変態!」

私は大きく肩で息をする。

床に座り込んだまま、ポカンとした表情で私を見つめて「ごめん、間違えた」

桧山さんはボソッと一言呟いた。
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