強引上司と過保護な社内恋愛!?
ヤツは図々しくも朝食までうちで食べていった。

主食はトーストなのに、桧山さんは執拗に味噌汁を飲みたがり、作らされる羽目になった。

皺くちゃのYシャツに寝癖頭で満足そうに私が作ったお豆腐の味噌汁を啜っているその姿が、またメチャクチャ可愛かったっていうね。

母性本能をガッツリ鷲掴みされた。

だからって、一度どころか二度も!キスされるとは…!

自分の甘さと、桧山さんの軽薄さに苛立って、デスクの上の書類を全て床にぶちまけたくなる。

…が、しかし、突然切れ出すヒステリックな年増という悪い噂が立ちそうなので衝動をグッと堪えた。


◆◇◆

午前中は、加奈ちゃんの務業務の複線化を図るため総務庶務業務の引き継ぎを受ける。

「泉さん、申し訳ないんですけど通勤経路の確認書が人事部から送られてきたので、皆さんに配っていただいていいですか?」

「了解」

動き回ると髪の毛が邪魔だったので、後ろで束ねてバナナクリップで停めた。

部内の職員は私を入れて31名。

そんなに多くないのでささっと配り終わると、出張経費精算で立てた支払い依頼書を経理部へ持っていく。
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