天気職人
そう思っていた時下から元気のいいソラの声が聞こえた。

「まーさーよーしー!!」

夜だというのに騒がしい事だ。

雅美は窓から顔を覗かせた。

「おう、待ってたぜ上がってこいよ」

「うんっ」

トントンと階段を上る足音が聞こえる。

がちゃ

静かにドアが開いた。

「こんばんは」

「ん、」

雅美はニっと笑って応えた。

「あら、昨日より部屋がきれいね、気を遣わなくてもよかったのに」

ふふっと嬉しそうに笑うソラは少し寂しそうに見えた

気のせいかもしれないが。
< 12 / 20 >

この作品をシェア

pagetop